contents.05ヒアルロン酸注入治療についてAbout hyaluron acid

ヒアルロン酸注入治療について

ヒアルロン酸注入/注射は、2000年代からしわ治療などの美容医療で行われることが多くなりました。その歴史、特徴や治療法についてご紹介します。

ヒアルロン酸注入/注射とは

しわを埋めたり溝を盛り上げたりするために、皮膚に注射し、そのボリュームを増加させる物質を皮膚充填材または注入材(フィラー)といいます。現在使われている皮膚注入材には、ヒアルロン酸のほか、コラーゲンやハイドロキシアパタイトなどの合成注入材があります。
ヒアルロン酸注入材は、1996年に最初の製品がヨーロッパで承認されて以来、皮膚注入材として世界的に最も多く使用されています。

皮膚にできた深いしわや溝は、ヒアルロン酸注入材をその直下に注入することで、目立たなくすることができます。

  • 老化によってできた深いしわ

    老化によってできた深いしわ

  • 細い注射針でヒアルロン酸注入材を注入

    細い注射針でヒアルロン酸注入材を注入

  • しわが目立たなくなった肌

    しわが目立たなくなった肌

日本でも、並行輸入品によるヒアルロン酸注入が行われていますが、2014年に初めて厚生労働省の承認を受けた製材が発売され、自費によるアンチエイジング治療として、顔のしわや溝の修正に使用できるようになりました。

ヒアルロン酸注入/注射の特徴

ヒアルロン酸やコラーゲンは、体内で自然に作られ、年齢を重ねるにつれ減少する成分であるため、皮膚とのなじみがよく、注入材として安全であるとされています。
コラーゲンは、ヒアルロン酸よりも一足早く1980年代後半から皮膚注入材として使用され、現在はウシ由来のコラーゲンが多く用いられています。ただし、たんぱく質の一種であるコラーゲンは、体質によってアレルギー反応を起こす可能性があるため、コラーゲン注入材による治療の1ヵ月以上前にアレルギー検査を行い、安全性を確かめなければならないという問題があります。
1990年代後半に登場したヒアルロン酸注入材は、主成分がたんぱく質ではないため、治療前のアレルギー検査が不要です。さらに、当初主に用いられていたトリ由来の抽出成分に代わって、近年はバイオテクノロジーによって生産された非動物由来の成分が主流となりました。これらの製品は不純物として含まれるたんぱく質の量が極めて少ないため、アレルギー反応を起こす可能性が低くなっています。
ヒアルロン酸注入材は、即日に、安全な治療を行うことができる皮膚注入材であるといえます。

効果と持続時間

ヒアルロン酸注入材は、適切な量を注入しても2~3日はふくらみ気味になることがあります。しかし、約1週間程度で自然な仕上がりに落ち着きます。その後、製品や注入部位によって異なりますが、治療効果は6ヵ月~1年程度持続し、徐々に消えていきます。

注入/注射する部位は?

顔の皮膚表面にあるしわや溝に注入できます。なお、部位によって適したヒアルロン酸注入材の種類や、注入量、注入方法は異なります 。

また、最近では、しわや溝の直下だけではなく、中顔面(目の下から口付近まで)に、少量ずつヒアルロン酸を注入して、顔全体の印象を改善する治療も行われるようになりました。

合併症など、気を付けたい点

ごくまれですが、顔面の動脈がふさがることによる皮膚壊死や、眼の動脈がふさがることによる失明などの重大な合併症が報告されています。
また、過剰な注入によって、ふくらみ過ぎや、予定より幅が広い、しこりが残るなど、1週間以上経過しても自然な仕上がりにならないことがあります。
このような合併症などのトラブルは、具体的な注射方法や適切な注入量について知識や技術が不十分な医師が施術した場合に、起こる危険性が高くなります。
なお、その他にも、何らかの異常が現れた場合には、直ちに医師にご相談ください。

ヒアルロン酸注入治療を受けるためには

日本で製造販売承認を取得したヒアルロン酸注入材による施術は、規定の講習セミナーを受講した医師のいる医療機関でのみ受けることができます。重大な合併症などのトラブルを避けるためにも、十分な知識と技術を習得した医師による治療を受けることが不可欠です。
また、医療機関によっては、製造販売承認を取得していないヒアルロン酸注入材が用いられるケースもあります。ヒアルロン酸注入を受けられる際には、治療に用いるヒアルロン酸注入材が承認を得た製品であるかどうかを、医師に確認することをお勧めします。

※ヒアルロン酸注入は保険適用外のため、患者様同意のもとに行われる自由診療となります。

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